新年のご挨拶

UnsplashVincent van Zalingeが撮影した写真

新年、あけましておめでとうございます。

ニュース等では3回目のコロナ禍のお正月と報じられておりますが、コロナ禍の始まりと同時に開業した当院も今年の4月で丸三年となります。

昨年は非常勤の先生の外来枠が増え、それと同時に対応出来る訪問診療の患者様が増え、在宅診療部を立ち上げたり、当院の体制も少しずつ形を変えていきました。その結果、患者様により良い医療をご提供できた面と、逆に変化によりご迷惑をお掛けした面もあったかもしれません。

当院が3回目のお正月を迎えることができたのも、一重に患者様、そのご家族様、日頃より連携していただいている医療機関様、取引先企業様、そして当院スタッフ、みなさまのお力添えがあったからこそ、と深く感謝申し上げます。

近年は3年前の新型コロナウイルス感染症のパンデミックに始まり、昨年は欧州の戦争勃発、エネルギー危機、世界的なインフレ等、さらに大きく世の中が変化し激動かつ混沌とした時代のように感じます。

今年の干支は卯(うさぎ)です。12年前のうさぎ年では、東日本大震災が起き、地上波アナログ放送の終了、民主党政権の発足など、世の中が大きく変化した年でしたが、今回のうさぎ年はこの混沌とした時代から平穏な時代へ収束することを願うばかりです。

うさぎ年というと「跳ねる」というイメージで語られることも多いですが、「うさぎとかめ」のうさぎのように(といっても意味合いは異なりますが)、あまり急がず、今年は一休みしても良いのではないかな、と思います。

また、さらにうさぎと言えば「因幡の白兎」のように、私利私欲のために人を欺くのではなく、困っている人たちに寄り添って助け合うことで、よりみなが暮らしやすい社会になっていけば、と願っております。

さて、最後になりますが、当院では以下の目標を掲げ、本年も多くのみなさまのご要望にお応えしていきたいと考えております。

  • 開業当初から考えていた、患者様と一緒に参加型のイベントを開催致します。
  • さらなる医療提供体制拡充のため、医療法人化を目指します。
  • 訪問診療に関しては引き続き体制を強化し、より多くの医療的ケアを要する地域の患者様に対して良質な在宅医療をご提供できるように拡充してまいります。
  • 外来においては脳波検査の需要にお応えするため、検査枠の充実を図ってまいります。
  • 他の医療機関では対応の難しい移行期の患者様(小児から成人への移行が必要な患者様)に関して、てんかんの患者様および重度障害の患者様ともに引き続き積極的に診療してまいります。

移行期や重複障害、境界域など医療の狭間でお困りの患者様のお役に立ちたい、というのが当院の理念でございます。通院先にお困りの患者様、紹介先にお困りの医療機関の方々はご遠慮なくお問い合わせ頂けますと幸いです。

今年の4月で当院は3歳になりますが、まだまだ成長過程のこどもです。

皆様に育てていただければと思いますので、何かお気づきの点やご要望などございましたら些細なことでも結構ですので何なりとご指摘いただけますと幸いです。

2023年は本日1月4日から診療いたしており、今月は休診の予定はございません。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

東小金井小児神経・脳神経内科クリニック 院長 生田陽二